クラリネット・ライフvol.12

クラリネット講師の有吉尚子です。こんにちは。今回は少し経験者向けの内容で、ダブルタンギングについてのお話です。

クラリネットはフルートや金管と違って口にリードが入っているので、またリードが口に入ってる仲間のダブルリードよりも大きな吹き口であり、同じようなマウスピースのサックスよりも圧力の必要なリード、というわけで管楽器の中では一番ダブルタンギングが難しい楽器なのではないかと思います。

特に高音域でのダブルタンギングは普通は不可能なものとさえ言われてしまうほどやりにくいもの。

だけどね、テクニックの問題で「これは出来ません」とは言いたくありませんね。もう物理的に不可能なのは音出しの段階でアレンジャーさんや作曲家さんに変更をお願いすることもありますが、できるだけ書いてあるものはそのまま吹きたいですよね。

今回はいくつか工夫しているわたしのアイデアを書いてみます。

ダブルタンギングのシラブルのパターンはいくつかあります。子音でtktkとはよく聞きますよね。他の楽器についてはわかりませんがクラリネットの場合はtakataka…に比べるとtukutuku…の方が良いようです。

なぜかというとkaの発音時とkuの発音時は舌の触れる位置がわずかに違い、kuの方が舌先に近くなるからです。

taとtuは舌の触れる位置はさほど変わりません。

となるとkuの方がt時とk時の舌の触れる位置が近くなります。kの発音がのどに近くなるほど舌の作業より息の圧力が必要になるので、舌先メインのtと息の圧力で出すkそれぞれバラバラの作業をすることになり高速では追い付かなくなるのが、ダブルの遅くなる原因です。
似たような作業として出来た方が効率的ですから舌の触れる位置がより近いtukuの方がオススメです。

そして、より息の圧力が必要なkuのときに、tuのときよりもアクセントを強くするつもりでたくさん圧力をかけると音が均等に並びます。高音域ではやさしい息で吹かないとギャーという音になるので初めはためらいますが、kuがはっきりするレベルまで圧力をかけてみましょう。慣れてきたらきれいな音でも出るようになります。

そしてもうひとつ。
高音域ではtatutatu…もオススメです。舌の触れる位置がほとんど変わらないので、息のコントロールもより容易です。ta、tu、toの中でそれを選ぶのは舌の上顎からの離し方が一番違うからです。(tiとteは少し平べったくなるのでとりあえず除外。でも使っちゃダメってことではありません)

タタタタタ…と、ずっと同じことをやってるともつれてくるので、変化をつけるのがダブルタンギングの目的です。

舌のことでなく、音が4つにつき1つ、3つにつき1つ、など息でごく小さな(自分しかわからないような)アクセントをつけてみるのも手段のひとつです。

テクニック面での障害を除いてすてきな音楽ができたらいいですよね!


有吉尚子先生|クラリネット教室

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