テンポキープ力を上げよう!①
気が付けば、約半年も、こちらへの寄稿をしていなかったんですね…(汗)
おおいに反省しつつ、今回も、ドラム上達を目座す皆さんへのアドバイスを。
今回は、初心者だけでなく、すでに中級者レベルの人ですら悩みの1つとして抱えているであろう、「テンポキープ」のためのトレーニング例を紹介しようと思います。
いろいろなリズムパターンを叩けるようになって、ある程度バラエティのあるオカズを組み込めるようになってきたとしても、叩いているテンポが速くなったり(走ったり)、遅くなったり(モタったり)では、“演奏”という次元からは程遠いですよね。
実際には、(複数の楽器と同時演奏する「バンド形態」では特に、)寸分のテンポの狂いもなくプレイ出来るコトなど、ほぼ有り得ないコトなのですが、そうはいっても、ドラムという楽器自体が“リズム楽器”ですし、やはり、相応のテンポキープが出来るコトは、ドラマーとしては必須条件になってきます。
では、どんなトレーニング=練習をすれば、テンポキープ向上に役立つでしょうか??
当たり前といえばそれまでですが、クリック(メトロノームみたいなモノですね)を使うのが非常に有効な手段だといえますが、大事なのは、
「クリックをどう使うか」
です。
僕は、2つの使い方と、さらにそれをミックスした使い方をおススメしています。
1つめは、「クリックに設定するBPM(テンポスピード)を変化させる」コトです。
※BPMとは・・・これは小・中学校の音楽の授業でも習うハズの音楽知識ですが、BPMが60=1分間で4分音符が60個=1秒間で4分音符1つ=1秒間に1拍、のテンポになります。
ほとんどの音楽レッスンや教本等において、「まずはBPM120から始めましょう」というケースが多いのは、BPM120=1秒間に2拍、という、初心者にも捉えやすいテンポであるコトが理由の1つに挙げられます。
BPMの変化のさせかたにおいては、ものすごく細かくやるのも否定はしませんが、僕個人は、実用性の部分も考慮して、“30”の区切りで変化させるコトをおススメしています。
(具体的には、120を中心に、遅い方=90&60、速い方=150&180、余裕があれば210まで)
例えば、以下のようなフレーズがあったとして・・・
↓↓
BPM90の場合、BPM120の場合、BPM150の場合・・・とクリックのテンポを変えてプレイしてみると、テンポキープの苦手な人の場合、すごく自然に叩けるケースと、どこかぎこちなくなってしまうケースとの両方が存在するハズです。
この、「どこかぎこちなくなってしまうケース」になったBPM周辺が、その人が苦手としているテンポであり、トレーニングを繰り返すコトで、苦手を克服すべきポイントだと言えます。
全く同じフレーズを、遅いテンポでも速いテンポでも、そつなくテンポキープしながら叩けるようになるためには、非常に有効なトレーニング方法だと思いますよ。
※(次回へ続く・・・)