クラリネット・ライフvol.13
こんにちは。クラリネット講師の有吉尚子です。
今回はオススメしたい本についてです。
音楽のオススメ本、リクエストいただいてたんで本だけでなくCDやコンサート、奏者、ウェブサイトなども今後書いていこうと思います!紹介したからってどことも利害関係は無いので信頼できると思ったものと個人的に好きなものだけを書くつもり。
今日のオススメはキース・スタイン著の「クラリネット演奏技法」です。本です。
この本は楽器選びから基礎的な奏法、フレーズの分析まで、幅広く言及されてます。
ところどころ「キーから指を滑らせる運指のときはタイミングをみはからって耳の後ろや鼻の脂を指につけると良い」とか、ツッコミ待ちなの?!ってことや「マウスピースを水洗いする」とかの真似しちゃいかんよ、と思うとこもありますが、とても参考になる有益なこともたくさん書いてあります。
普通教則本といったら練習用の音階などですが、この本は理論的に説明をしています。なぜ脱力が必要なのか、アンブシュアや身体全体の柔軟さは何の役に立つかなど、とてもわかりやすく的確。「ブレスの前に息が足りないからって力んだら、その後の吸気に差し支えるから柔軟さを維持すべき」とか、他にも音楽の運び方やソルフェージュの鍛え方など、とても良く言及してます。
情報の取捨選択という面で全く初めての方には向かないかもだけど、これはある程度慣れてきた方や指導者には一度は読んでもらいたい本です。
有吉尚子先生|クラリネット教室