テンポキープ力を上げよう!②

※前回の「テンポキープ力を上げよう!①」の続きです。


前回、「クリックをどう使うかが大事で、2つの使い方と、それをミックスした使い方をおススメしたい」と書きました。

クリックの1つめの使い方についてはすでに前回書いたので、2つめの、クリックの使い方として、「クリックを“ウラ”で取る」というモノがあります。

※“ウラ”とは・・・例えば、4拍子のリズムを“ワン・ツー・スリー・フォー”と捉えた場合、
“ワン・&・ツー・&・スリー・&・フォー・&”と、8分音符で捉えるコトも出来ます。
 この時の、“&”に当たる部分を、“オモテ”=拍のアタマ(最初)のタイミング、の〈反対〉であるコトから、“ウラ”という言い方がされます。

例えば、この8ビートの基本パターン。このパターンでクリックを“ウラ”で鳴らすと、〈1拍めのキックと2拍めのスネアの間・2拍めのスネアと3拍めの最初のキックの間・3拍めの2回目のキック・4拍めのスネアの後〉のタイミングでクリックが鳴るコトになります。
↓↓
音程差を使う1
↑↑
くちドラムにしてみると、

「ドカ・タカ・ドカ(ドド)・タカ」
(“カ”がクリックの音です)

となりますね。

これくらいなら、ちょっと慣れればどうってコトないでしょうから、もう少しフレーズらしいものとして、前回の「テンポキープ力を上げよう!①」で挙げたフレーズ例をもう1度見てみましょう。
↓↓
テンポキープ1
↑↑
このフレーズを、クリックを“ウラ”で鳴らしながら叩いた時に・・・

◆2小節目後半のスネア連打の部分、クリックのタイミングと、連打の3発目&7発目が合っていますか?

◆3小節目のシンコペーションの部分、クリックのタイミングと、シンバルを叩く部分が合っていますか?

◆4小節目のオカズの部分、クリックのタイミングと一致するのは1拍めの最初のスネアと3拍めのフロアタムの2か所のみになるハズですが、そこが合っていますか?違う部分でクリックと同タイミングで叩いていませんか??

何が言いたいかというと、

テンポキープ・リズムキープは、BPMにおける拍子のアタマだけが合っていればいいというモノではないし、1拍1拍の“間”をおろそかにしないようにしましょう、ってコトです。

※(次回へ続く・・・)


佐藤隆博先生

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