キックペダルについて
こんにちは! ドラム講師の佐藤です。
前回は、初心者さん向けに「スティックの選び方」のワンポイントアドバイスを書かせてもらいましたが、今回は、スティックの次に手に入れるべきモノ、「キックペダル」(以下、ペダル)について、ちょこっと書いてみます。
(ドラマーによっては、ペダルよりも先にスネアドラムを購入するコトを勧める方もいらっしゃいますし、もちろん、スネアドラムはドラムプレイの”核”になる楽器なので否定はしませんが、スティックを“手の延長”として捉えるならば、ペダルは”足の延長”なワケですから、ペダルの購入を優先するコトを僕はおススメします)
いろいろなメーカーから、幅広い価格帯のペダルが販売されており、チェーンタイプやベルトタイプ、ダイレクトドライブなど、仕様は様々ですが、最初の1台としては、基本的には、自分の予算に合わせたうえで、
・ビーターの角度やスプリングの張り具合の調整がしやすい
・アンダープレートが付いている=床に接する部分が骨だけでなく、頑丈といった部分に注意しつつ、好みのモノを選べばOKです。
(ドラムマガジンなどでは、ペダルの踏み比べ等の「ギア比較」がしょっちゅう掲載されてるので、参考にするのも良いでしょう)
ペダル購入の際には、持ち運び出来るよう、ケースも忘れずに購入しましょうね。
「初めてのマイペダル」を購入したら、ぜひやってもらいたいコトが2つあります。
それは、「ビーターの角度を少し浅くする」コトと、「スプリングをゆるめる」コトです。
ようは、バスドラムの打面とビーターの距離を短くし、ペダルの動きを軽くするってコトなんですが、初心者のうちは、踏み込みが強すぎたり、無駄な力が入り過ぎたりしがちなので、”ペダルを操作する”とゆー感覚を掴んでいくうえでは、このほうがベターだと思います。
(ビーターに錘(おもり)が付いている場合には外してしまいましょう)
経験上、ライブハウスやリハーサルスタジオに常設されているペダルは、何故か、ビーターの角度がきつかったり、必要以上にスプリングが締まっていたりしている場合が多いと感じます。
なので、初心者のうちは、「これじゃあ、ペダルが簡単に動くうえに、すぐにバスドラムにヒットしてしまって、ちょっと踏みにくいな」って位の調節具合で大丈夫です。
ある程度ペダル操作に慣れてきたら、ビーター角度やスプリングの張り具合を、改めて微調整していきましょう。コレを何回か繰り返すことで、ドラミング技術の上達とともに、自分に合ったペダルセッティングが見つかってくると思います。